これまで「青い海」が当たり前だと思っていた私たちですが、数十億年という長いスパンで地球の歴史を眺めると、“緑色の海”こそが当たり前だった時代がかなり長く存在したかもしれないのです。

こうした視点は、大酸化イベントや真核生物の出現、さらには多細胞動物誕生の背景を再評価する糸口にもなり得るでしょう。

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参考文献

太古の昔、生命を育んだ海は「緑色」だった!? ~25億年前の地球と光合成生物の進化の解明~
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2025/02/-25.html

元論文

Archaean green-light environments drove the evolution of cyanobacteria’s light-harvesting system
https://doi.org/10.1038/s41559-025-02637-3

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部