木曜日と日曜日

【ボリビア】娯楽が少ないウユニで3ヶ月を楽しく過ごすコツ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<フェリア(街頭市)の日はメインストリートが急に賑やかになる>

木曜日と日曜日にはフェリアと呼ばれる街頭市が開催される。ウユニの住人だけでなく街の外からも商人がやって来て路面に店が並べられる。野菜、果物、お菓子、玩具、衣料品や日用品、それらが地元のものより安く買えたりする。そこで毎週クッキーを買うと決めている。値段はこの街の半値以下。この日に買わない手はない。

ボリビアでは多くの女性が民族衣装を着ている。そしてたいてい飲食店は女性が切り盛りしている。フェリアにも飲食店が並ぶのだが、それを見ると今でも初めてウユニを訪れた日のことを思い出す。

その日、ここより少し都会的なチリからやって来たわたしは、この様子にとてもワクワクした。初めて来たのにどこか懐かしい......。だからかもしれない、それから毎年ここを訪れているのは。

列車の墓場

【ボリビア】娯楽が少ないウユニで3ヶ月を楽しく過ごすコツ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<夜空に飛んでいきそうな列車の墓場の列車> 

やることがない日は、ウユニの街から3キロ離れたところにある列車の墓場に遊びに行くことをすすめたい。写真をやる人ならきっと好きだ。ここを訪れるだけのツアーを作りたいほど、フォトジェニックな写真が撮れる場所だと思っている。

わたしはたまに人を誘ってここを訪れる。時間帯は午後か夜。実は午前中は多くの旅行会社のツアーにこの場所が組み込まれているので訪れる人も多い場所だ。ただ、人が多いその時間に訪れても、この場所の本当の魅力は分からない。

そもそも列車の墓場とは何か? ちなみにこれは和訳ではなく、英語でもスペイン語でも同じ意味の単語が用いられている。列車の墓場――。廃棄された古い列車がそこら中に無造作に置かれた、文字どおり墓場のような場所だ。

そうは言っても別に心霊スポットとかではない。そういう怖さはない。ここでは野犬のほうが怖い。南米の野良犬はいったい何のミックスなのか体格はいいし、狂犬病の恐れも充分にあるので本当に怖い。狂犬病は発症したら致死率100%......シャレにならない。

行き方はウユニ駅から延びる線路の上を西にずっと歩くだけ。やがて列車が見えてくるのでそこからが列車の墓場だ。全部回ると案外広いことに驚く。列車の上に乗ったり中に入ったり、バリエーション豊かな写真が撮れるだろう。晴天の日もいいが、曇天も廃墟感が増してまたいい。

一番すごいのは夜。困ったことに星空がとてつもなくきれいに見られる。困ったことに、と言うのは夜中こんなところまで来るのは怖いからだ。野犬が現れやしないかと冷や冷やしながら懐中電灯を手に線路の上をなるべく賑やかに歩く。

ひとりでは絶対行かないし、夜はかなり億劫だが、誰かを誘ってだったら、やはり来てしまうだろう。

列車の墓場

  • 住所:G596+9R2, Uyuni, ボリビア