2. マヤ人はどのようにして精密な天文学計算を行ったのか?

 マヤ人は驚くべき精度で天体の動きを観測し、計算していた。望遠鏡などの現代的な観測機器を持たないにもかかわらず、彼らは以下のような天文学的現象を正確に予測していた。

太陽や月の食の予測

金星や火星を含む惑星の軌道追跡

ピラミッドや神殿の天文学的な配置

 特に、有名なチチェン・イッツァの「エル・カラコル」は、春分・秋分の日の太陽光と正確に整合するように設計されている。この驚異的な計算能力は、緻密な観測と数学的規則の応用によるものであると考えられているが、なぜこれほど高度な知識を有していたのかはいまだに明らかになっていない。

いまだ専門家を悩ませる“マヤ文明の5つの謎”
(画像=Image by Juan Francia from Pixabay,『TOCANA』より 引用)