中村草太(左)名和田我空(右)写真:Getty Images

2月14日~16日に開催された2025明治安田J1リーグの第1節。新指揮官や新加入選手を迎えた各クラブがそれぞれどんなスタートを切るのか注目されるなか、昨季の上位勢では王者ヴィッセル神戸が浦和レッズを相手にスコアレスドロー、開幕節の注目カードだったサンフレッチェ広島(昨季2位)と町田ゼルビア(昨季3位)の一戦ではゲーム終盤で広島が逆転に成功し白星を掴んだ。一方で昨季は4位と前年の16位から一気に順位を上げたガンバ大阪は、セレッソ大阪との大阪ダービーに臨み2-5と大量失点で敗戦。また、名古屋グランパスも川崎フロンターレに0-4で大敗と苦しい初戦となった。

各地で熱戦が繰り広げられた開幕戦。各クラブの新戦力が多くお披露目されるなかで、ルーキーながら出場機会を与えられ見せ場を作った選手もいる。ここでは、今後のリーグ戦に向け期待が膨らむプレーを見せたルーキーたちを4名紹介していく。


中村草太 写真:Getty Images

中村草太(サンフレッチェ広島)

昨季は優勝したヴィッセル神戸と勝ち点4差の2位でシーズンを終えたサンフレッチェ広島。今季開幕戦では昨季優勝を争ったライバルでもある町田ゼルビアと対戦した。前半のうちに失点し先行を許すも後半に2つのゴールを挙げて逆転勝利で白星発進に成功。いきなりの大一番を制したこのゲームで、逆転ゴールを挙げチームの勝利に貢献したのが明治大学より今季加入したFW中村草太だ。

大学時代は3年時から2年連続で関東大学サッカーリーグの得点王とアシスト王の両方に輝いた経験もある中村。特に昨年は明治大学を無敗で優勝に導いており、他のルーキーと比較しても大きな期待を寄せられていたに違いない。そして迎えた開幕戦、先に行われたAFCチャンピオンズリーグ2のナムディンFC戦で既にゴールを挙げていた中村は、後半途中に投入された直後、ミドルシュートのこぼれ球に詰めて値千金の逆転ゴールをマーク。公式戦2連発という活躍で早くも大器の片鱗を見せつけた。