■カンピ・フレグレイ火山
イタリア・ナポリ近郊のカンピ・フレグレイ火山(Campi Flegrei volcano)にも警戒が強まっており、周囲に住む何百万人ものイタリア人が脅かされている。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンとイタリアの国立地球物理学火山学研究所(NGV)の研究者は、差し迫った噴火について警鐘を鳴らしている。
専門家は、4万年前に起きたカンピ・フレグレイ火山の大噴火がネアンデルタール人の絶滅の一因になったと考えている。噴火中に即死した者もいれば、その後の壊滅的な気候変動に屈した者もいた。噴火によって数千トンの灰と岩石が大気中に噴き出し、太陽を遮って「火山の冬」を招いた。
1538年の規模の小さな噴火が8日間続いて以降は鳴りを潜めているカンピ・フレグレイ火山だが、約500年の休止状態を終えて活動の兆候を見せはじめたのかどうか、引き続き注目が集まる。
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(画像=フレグレイ平野 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)