1920年代の謎の写真が物議を醸している。宇宙人回収の決定的証拠か、それとも新たな都市伝説か――。
SNS上で、ある一枚の写真が急速に拡散し議論を呼んでいる。それは、いわゆる「エイリアン解剖」とされるものだ。今回の発端となったのは、UFO研究家として知られるスティーブン・グリア博士だ。
グリア博士が公開した衝撃の写真
グリア博士は、かつて救急医として活動していたが、長年にわたり異星人の地球訪問を信じ、UFO情報の公開を訴えてきた人物である。2021年春、彼は有料のオンラインセミナーでこの写真を紹介し、その後、SNS上で広まることとなった。
写真の出どころについて、グリア博士は次のように説明している。画像は、第二次世界大戦中に爆弾カバーを縫製していた女性の娘から提供されたという。そして、その女性は後にロズウェル近郊のウォーカー空軍基地へ移動し、そこでこの写真を手に入れたとされている。
肝心の写真の内容はというと、解剖台に横たわる人型の遺体を囲むように、7人の人物が写っている。そのうち5人は白衣を着用し、2人はスーツ姿だ。このスーツ姿の2人について、「政府の秘密機関“メン・イン・ブラック”ではないか」との憶測が飛び交っている。
グリア博士は写真の信憑性を高めるため、ニューヨークのメトロポリタン美術館の専門家に相談し、写っている人物の服装が1920年代のものと一致するとの見解を得た。また、歴史的な写真を数多く収蔵するバーンズ・アーカイブとも照合し、この画像が1920年代のものであることを確認したという。
もしこの写真が本物ならば、異星人の回収は1947年のロズウェル事件から始まったのではなく、1920年代にはすでに秘密裏に行われていたことになる。さらには、1933年にムッソリーニ政権がイタリア北部で謎の飛行物体を回収したという説よりも古いことになり、宇宙人との接触の歴史を書き換える発見となるかもしれない。