一方、ボカ・ジュニアーズは南米屈指のクラブとして、多くのタイトルを獲得してきた。しかし、2022年以降は国内外でタイトルから遠ざかっておりチームの完成度が気になるところだ。とはいえ、アルゼンチンサッカー特有の激しいプレースタイルを持ち、試合終盤まで戦い抜く粘り強さが武器となるはず。怪我で戦列を離れているウルグアイ代表のベテランFWエディソン・カバーニの復活にも期待したい。


サミュエル・グスタフソン 写真:Getty Images

浦和レッズ vs インテル(グループE)

今クラブW杯で日本から出場する浦和レッズの試合は、日本のファンにとってはどれも見逃せないものになるだろう。インテル(イタリア)、リーベル・プレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)と同組のグループEで戦う。

その中でも欧州のトップクラブであるインテルとの対戦は、日本でのセリエAの位置付けや過去から現在までの日本人選手の同リーグでの活躍を踏まえると、より興味深いもになるはずだ。

浦和は近年J1での優勝から遠ざかっているものの、カップ戦では着実に結果を残してきた。国内リーグでのタイトル獲得こそ少ないが、アジアの舞台では存在感を示している。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では3度の優勝を誇り、国際舞台で結果を出す傾向が強い。今大会でも一波乱を巻き起こす可能性は十分にある。

一方のインテルは、イタリアは元より世界的な名門クラブであり、CLや国内リーグで数多くのタイトルを獲得してきた。近年も攻守のバランスが取れたチームとしてCLでも確実にグループリーグを毎年突破してきており、大会の優勝候補にあげられてもおかしくないだろう。

アジアとヨーロッパの強豪クラブ同士の対決として、世界中のサッカーファンに浦和の底力を見せつける絶好の機会となることを期待したい。


ホセ・マリア・ヒメネス 写真:Getty Images

アトレティコ・マドリード vs ボタフォゴ(グループB)