チェルシー(イングランド)は過去クラブW杯でブラジルのクラブと2度対戦(2012決勝対コリンチャンス0-1、2021決勝対パルメイラス2-1)しているが、フラメンゴ(ブラジル)とのクラブW杯での対戦は今回が初めてとなる。MFコールパーマー、MFモイセス・カイセド、MFエンソ・フェルナンデスの調子さえよければ、優勝候補の一角と見てもおかしくないはずだ。プレミアリーグの強度を活かしてフィジカル面で上回りたいが、南米クラブ特有の巧みなボール回しにどう対応するかがカギとなりそうだ。

一方で南米屈指の強豪フラメンゴは、近年クラブW杯に定期的に出場。現在のチームは、経験豊富な選手と才能あふれる若手が融合しており、攻撃陣の破壊力はヨーロッパ勢にも引けを取らない。特にウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエタのプレーには注目したい。

フラメンゴにとっては、クラブW杯の舞台でのイングランドのチームとの対決は、2019年大会の決勝で延長戦の末にリバプール(イングランド)に0-1で敗れて以来となる。相手は違えど、イングランドのチームにリベンジを果たす、重要な一戦となることは間違いないはずだ。

ハリー・ケイン 写真:Getty Images

バイエルン・ミュンヘン vs ボカ・ジュニアーズ(グループC)

バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)とボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)は、意外にもクラブW杯ではまだ対戦したことがない。2001年、旧国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で開催されたインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)での激突では、1-0でバイエルンが勝利している。

バイエルンはブンデスリーガやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では常に優勝争いを演じており、特にイングランド代表FWハリー・ケインを中心に、MFジャマル・ムシアラやMFレロイ・サネなど強烈な攻撃陣が特徴だ。また、堅実な守備と高いポゼッション率を誇り、試合をコントロールする能力に長ける。DF伊藤洋輝も所属しており、日本国内からも高い注目を浴びそうだ。