サオ先からコクコクと魚が首を振っている様子が伝わってくるが、最初はヒラマサかと思っていたが、どうやら密かに狙っていた裏本命のマダイかも?間合いが詰まるにつれ予感が確信に変わってきた。水面下にぼんやりと見えてきたのは薄ピンクに輝く魚体。輝が差し出すタモに収まったのは61cmのマダイだ。
ラストヒットは逃す
釣果的にはクーラー満タンで大満足。ただ、せめて1尾デカ政をこのライトタックルで仕留めたい!ギリギリまで粘っていたが、どうやら時間からして最後の1投に。
2人で仕掛けを投入し、残りのまきエサを被せながらラインを送る。しばらく下げの緩い潮を探っていると、バチバチっと私のラインが弾いた。「よっしゃ来た!」と言った瞬間、輝も「きた!」とダブルヒット。
輝のはイサキだったのですぐにぶり上げるが、私のは本命のようで、「絶対取りたい!」と、集中してやり取り。ラインの角度に気をつけ、あまり相手に刺激を与えないように巻き取りもロッド操作もゆっくりに。
ドラグとレバーを調整しながら10分近くやり取りしたが、急に思い立ったように魚が走りだし、今度はドラグが滑りまくってラインが出過ぎたのか、沖の瀬に触れたようでハリスが半分になって帰ってきた。残念……。

それでも新年早々いい釣りになった。豊かな大瀬戸の海と、釣座に上げてくれた船長に感謝。ヒラマサはもう少し居座るが、これから私の大好きな白子がパンパンに入ったデカグロが釣れだすのでまたまた楽しみだ。
<週刊つりニュース西部版APC・平山康弘/TSURINEWS編>