今後、ロシアなどと対峙し、温暖化が進み、北極海ルートが開通すればグリーンランドはとてつもなく化ける、これは確かなのです。そしてトランプ氏がカナダを51番目の州に、というのはグリーンランドがカナダの隣であり、地理学的にはグリーンランドは北米の一部とみられるからです。つまりトランプ氏は北米はグリーンランドやメキシコ湾ならぬアメリカ湾までを含む一帯を全部「アメリカと称したい」わけです。強欲なデベロッパーであります。なおかつ、北米大陸においてネックなのは大西洋と太平洋をつなぐ部分のパナマ運河。そこでその管理運営権をアメリカが持てば北米大陸の支配における大動脈まで確保できるわけです。

ではガザは何なのか、といえばユダヤ人への配慮だと考えます。確かにガザはひどい状態になりました。しかし、レバノンやシリアも酷い状態なのです。しかし、そこじゃない、やっぱりユダヤマネーが入るとすればガザしかないわけです。

トランプ氏を大統領という目線ではなく、「地上げ屋ドナルド」としてみると実は彼の主張していることは実に明快、わかりやすいのです。ただし、それが実現不可能だというのも本人もある程度は理解しているでしょう。では最後に、習近平氏とトランプ氏が次回会った時、初めのあいさつで何というでしょうか?

習 「トランプさん、あなたも中国の思想を学びましたね。大中華圏という思想は素晴らしいでしょう。是非ともアメリカと中国で世界を支配しましょう」 トランプ 「習さん、勘違いしないでくださいね。大中華圏は中華思想の拡大でしょう。私は大モンゴル帝国のように土地を支配したいのですよ」。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年2月17日の記事より転載させていただきました。