仮にデベロッパー目線でガザ開発を想像した時、ユダヤマネーがたっぷり注ぎ込まれ、そこに来る客は欧州中心の白人。そこで働くのがパレスチナ人。海水は汚水浄化設備を経て海に流せばよいですがさて、どこまでできますか?世間で批判のネタとなっているのはガザの土地をアメリカが長期保有するという点。これはいくら何でも唐突過ぎて、お笑い以外の何物でもないのですが、あえてまともにお答えするなら99年借地でガザ地区の一定地域にリゾート開発を許す代わりに150万人分のパレスチナ人居住用の低廉な価格の住宅と生活環境を整えるというなら全然できない話でもないでしょう。

但し、問題の根源であるユダヤとイスラムの取り合いという問題が残ります。つまり仮にガザにユダヤマネーが大量に入り込んだ場合、実質的にユダヤの支配する土地となりえます。そこでそれを制御するためにサウジなどからオイルマネーを大量に注ぎ込み、一定比率を維持するという発想があります。

ここまで読み進まれた方はハタと気がつくでしょう。ガザ地区の再生は実は第三者による総合プランが最適だと思うのです。あのあたりにマネーはあるのです。それを引き出せるだけの魅力あるプランができればよいだけでそれをアメリカが自分で独り占めするというから猛反発を食らうわけです。

グリーンランドに目をつけたのも不動産屋目線では素晴らしいの一言です。地球温暖化が進めばグリーンランドはまさに名の通り、緑豊かなグリーンランドに変貌する可能性があります。グリーンランドを防衛面で押さえているのは実はとっくの昔からアメリカです。デンマークが偉そうに言いますが偵察機1機、犬ぞり警備隊あるいはごくわずかな艦船を持っているだけで、アメリカが派遣している防衛チームははるかに上を行きます。そしてその最大の基地はグリーンランド北端、北極からわずか1500㌔にあるピツフィック宇宙軍基地でアメリカの戦略上、極めて重要な役割を果たしているのです。