一般的に、男性は射精後に性的興奮が一時的に低下し、しばらくの間は再び勃起や射精ができない「射精後不応期」に入ります。
いわゆる「賢者タイム」と呼ばれるこの現象は、性科学の分野では長年にわたって研究されてきました。
しかし、1998年に発表されたある研究では、「射精後不応期が存在しない」と主張する男性のケースが報告されています。
この男性は射精後も興奮が冷めることなく、短時間で連続して複数回の射精を経験できるという驚異的な能力を持っていました。
この特異なケースを研究したのは、アメリカのラトガース大学(Rutgers, The State University of NJ)の研究者、ビバリー・ウィップル(Beverly Whipple)博士ら3名の研究グループです。
彼らは長年にわたり性科学の研究を続けており、特にオーガズムや神経生理学に関する研究で知られています。
本記事では、彼らの研究内容を詳しく解説し、一般男性にとって役立つポイントについても考察していきます。
目次
- 射精後も興奮し続ける男性がいる!?
- なぜこの男性は「賢者タイム」がないのか?
- 頑張れば一般男性でも真似できるのか?
射精後も興奮し続ける男性がいる!?
今回のケーススタディで研究対象となったのは、35歳の既婚男性でした。
彼は自らの性的特性について「射精後も性的興奮が維持され、すぐに次のオーガズムへと移行できる」と報告していました。
さらに、彼は健康状態が極めて良好で、毎日5回程度のオーガズムを経験しているとのこと。
性的刺激があれば、射精後すぐに次の勃起とオーガズムが可能で、4歳の頃から性的自己刺激を始め、15歳で初めて射精を経験したといいます。
研究者たちは、この男性の主張が科学的に立証できるのかを検証するため、ラボでの実験を行うことにしました。
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