専門家の見解と批判

 UAP映像の分析で知られるミック・ウェスト氏は、以前からこの映像について「気球の可能性が高い」と指摘しており、AAROの調査結果は自身の見解と一致していると述べた。一方で、国防総省の透明性に対して懐疑的な意見も多く、特にオリジナルのメタデータが存在しない点を問題視する声が上がっている。

超有名UAP映像「Go Fast」ただの錯覚だった!?全領域異常解決局(AARO)が報告
(画像=AAROの報告書 画像は「The Black Vault」より、『TOCANA』より 引用)

 この調査結果は、AAROのジョン・コスロスキ局長が2024年11月の議会証言で示した見解とも一致する。彼は「緻密な地理空間情報分析と三角測量の手法を用いた結果、対象物は水面近くではなく、高度1万3000フィート付近にあったと高い確信を持って結論付けた」と説明している。さらに、彼は視差効果について「異なる視点から観察した場合に物体の見かけ上の位置が異なって見える現象」と解説している。