有名なUAP映像はただの錯覚だったのか――。

 アメリカ国防総省の全領域異常解決局(AARO)は、2018年に公開された”Go Fast”と呼ばれる未確認空中現象(UAP)の映像について詳細な分析を行い、その結果をまとめた報告書を発表した。

「Go Fast」映像の検証結果  この報告書は2025年2月6日付で、2015年1月にフロリダ沖でアメリカ海軍のF/A-18Fスーパーホーネット戦闘機が撮影したUAP映像を分析したものである。その結論として、対象物には異常な飛行特性は認められなかったとされている。

 当該映像は戦闘機の前方監視赤外線(FLIR)センサーによって撮影されたもので、海上近くを高速で移動する物体が映し出されているように見えた。しかし、AAROの解析によると、この物体は実際には高度約1万3000フィート(約3960メートル)に位置していたという。