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石破茂は選択的夫婦別姓の法制化問題を前に進めたいと考えている。そして、この問題は時間が無いとも指摘する。果たして、それほど喫緊の問題と言えるだろうか?

日本は戸籍制度により、姓を夫側にするのが慣例のようになっているが、では社会的にもそれが優先されているかと言えば、そうではない。既に日本社会では旧姓、或いは通名制度が一般化している。在日外国人の中で、日本名の通名使用をしている例は枚挙にいとまがない。

では、何故、社会で一般化していることをわざわざ法制化する意味があるのだろうか?野党議員の中には、選択的夫婦別姓にならないことで悲しんでいる人がいると言う。本当だろうか?選択的夫婦別姓が法制化されないことが、人を悲しませている事態を引き起こしているのだろうか?