貰った時給分だけの仕事はするけど、それ以上はやりません的な、学生時代にバイトする感覚と同じなんです。

それじゃ仕事が回らないって?だったら初任給も年功序列もスクラップするしかないでしょう。そしてそれは会社側のミッションです。

「最近の新人は~」とか愚痴ってる暇があったら、社内で消化試合モードやってる中高年が目の色を変えて働き始めるような人事制度に切り替えましょう。

2. 新人の数が少ないから

一学年の人数が200万人を超えていた団塊ジュニア世代と違い、2010年以降に世に出た世代は一学年120万人切ってますからね。

年功序列制度というのは、言い換えるなら年齢で人を判別するということです。他の世代と比べて慢性的に数の少ない彼ら若手には、常に強い賃上げ圧力が加わることになります。

逆に言うと氷河期世代には(以下自粛)

3. 企業自身も、もはや年功序列・終身雇用を信じてはいないから

実は筆者はこれが決定的だと感じています。

別に新人がどう思っていようが数が少なかろうが、企業サイドが昔のように「年功序列でびしっと育て上げられた人間以外は人間にあらず!」っていうスタンスだったら問題ないんですよ。

氷河期の時みたく「新卒でマトモな企業から内定採れなかった奴はダメ、3年未満で離職した奴はダメ、非正規雇用しか経験してない奴もダメ、ダメな奴は何をやってもダメ」っていうスタンスで足並み揃えとけば、ガキが何言おうが新卒一括採用という仕組みそのものは微動だにしないはずなんですね。

でも、今は企業自身が年功序列や終身雇用に強い疑問を抱いています。いや、疑問っていうほど生易しいものではなく、憎悪に近い感情を抱いている偉い人はいっぱいいると思います。

だって、それらを通じて現に生み出されたのが、年収数年分の割増退職金を積んででも頼むから辞めてもらいたいレベルの人材なわけで。