UFO議論は続く

 これで疑惑は完全に解消されたのか?そうとは言えない。インターネット上では今なお議論が続いている。ある投稿者は、ハーバード大学の天文学者やアメリカ国防総省のUFO調査部門の元責任者が提唱した「地球外の母船が太陽系を航行し、小型探査機を放出している可能性がある」という説を引用し、この小惑星も同様の存在ではないかと主張している。

 この説によれば、「人工的な宇宙物体が地球近くを通過する際、小型探査機を放出し、それらが地球や他の惑星を調査するのではないか」と考えられている。しかし、現在の天文学的観測では、これらの小型探査機が太陽光を十分に反射しないため、既存の望遠鏡では検出が困難だという。

 なお、この小惑星を観測したアレシボ天文台は、1963年に建設され、直径305メートルの巨大な電波望遠鏡として長年活躍してきた。しかし、2020年に2本のケーブルが破断し、修復の困難さから天文台は閉鎖された。今回の騒動に使われた画像は、アレシボ天文台が健在だった2017年のものだ。

 結局のところ、今回の「巨大UFO騒動」は、科学的には小惑星とその衛星によるものと説明される。しかし、それでもなお「宇宙のどこかに知的生命体が存在し、すでに地球を偵察しているのではないか?」というロマンは、多くの人々の心を惹きつけてやまないようだ。

提供元・TOCANA

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