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2月15日に開幕を迎える2025明治安田J2リーグ。今季のJ2は、過去にJ1経験のあるクラブが11と半数以上を占めており、どのクラブにとっても難しいリーグ戦が予想される。なかでも昇格争いの中心になると見られるのは、J1から降格となった3クラブ(ジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖)や昨季J2の上位に入ったクラブだ。特に昨年、自動昇格となる2位と勝ち点1差の3位でシーズンを終えたV・ファーレン長崎は今冬主力の流出がほとんどない上、MF山口蛍やDFエドゥアルドなどJ1優勝経験のある選手を含め即戦力を多数補強。昇格はもちろん優勝についても本命の1つに挙げられると言えよう。
しかし、直近の3シーズンを見ても前年をJ2下位やJ3で過ごしながらもJ2で上位争いを演じたクラブも少なくない。例を挙げるなら昨年J1初挑戦にして3位でシーズンを終えた町田ゼルビアが最たるもので、2022シーズンは15位ながら翌2023シーズンにはJ2優勝を果たしている。そのほかにも、2022シーズンにJ2復帰初年度ながらもJ1昇格プレーオフそしてJ1参入プレーオフまで駆け上がったロアッソ熊本や2023シーズンに下位脱却を果たしたザスパ群馬。そして昨季で言えばベガルタ仙台やいわきFCと、一気に順位を上げた例は多くある。ここでは、今季のJ2リーグにおいてこのようなダークホースとなり得るチームを3つ、昨季のJ2下位あるいはJ3からの昇格組から紹介していく。
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水戸ホーリーホック
2024シーズン:J2リーグ15位(11勝11分16敗)
昨季は開幕戦こそ勝利を飾ったものの、第2節以降は4連敗の後5試合連続の引き分けと白星が遠い序盤戦を過ごし17位でシーズンを折り返した水戸ホーリーホック。後半戦は白星も増え、第36節終了の時点で残留を決め15位でシーズンを終えた。2000年のJ2加入から一度も昇降格がなく、今季で26年目を迎える。残念ながら今冬は、長くクラブとともに歩んできたGK本間幸司が引退し、昨季の主力であったMF新井晴樹やMF落合陸といった選手もチームを離れたが、一方で昨季後半戦での戦いぶりや今季の新戦力からは飛躍の可能性も感じられる。