もちろん、Windliftには課題もあります。
その一つが、悪天候時の安定性です。
通常の風車は頑丈な構造で固定されているため、暴風雨にも耐えることができますが、空を飛ぶWindliftは気象条件の影響を受けやすくなります。
特に台風や雷雨の発生時には、安全に運用するための対策が必要になります。
また、飛行型の発電システムは航空法の規制とも密接に関わるため、空域の確保や飛行ルートの調整が求められます。
加えて、大規模な運用が実現できるかどうかも重要なポイントです。
現在は試験運用の段階であり、商業レベルでの普及にはさらなる実証実験が必要とされています。
今のところ、Windliftはメリットとデメリットも多く抱えたアイデアであり、今後どのように発展していくのか注目されます。
果たして、風力発電が空を飛ぶ時代へと突入することはあるのでしょうか。
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参考文献
Flying in figure-eights to generate electricity off-grid
https://newatlas.com/energy/windlift-infinite-loops-wind-power/
The Future of Energy is airborne
https://windlift.com/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部