写真の真相:UFOではなく測量道具だった?

 しかし、この写真が本当にUFOを捉えたものなのか、疑問を抱いた人物がいた。ニューハンプシャーUFOリサーチの創設者であるライアン・ムラヒー氏は、この写真の正体を探るため、独自に調査を開始した。その結果、驚くべき事実が明らかになった。

 実はこの写真は、1870年から1871年にかけて行われた気象探査の際に、アモス・クラフとハワード・キンボールという二人の探検家が撮影したものだった。彼らは立体視カメラ(ステレオカメラ)を使用して、雪景色の奥行きを記録していた。そして、この写真は『Mount Washington in Winter』という本に掲載され、多くの人々に知られるようになったが、UFOに関する記述は一切なかった。

 では、写真に写っていた葉巻型の物体の正体は何だったのか?ムラヒー氏は、これが「木製の折りたたみ定規」である可能性が高いと指摘した。定規は、広大で特徴の少ない雪原で撮影された写真のスケールを示すために使用されたものであり、決して空を飛ぶUFOではなかったのだ。

世界最古のUFO写真に隠された謎とは!?UFOではなく“測量道具”なのか
(画像=画像は「The Phoblographer」より,『TOCANA』より 引用)