ところで、何かを読んでいた時、ある学生が「大学に将来の実業に役立つ授業がなく失望した」という意見があったのを見て私は驚きました。この方は大いなる勘違いをされているのです。実業の学校なら職業訓練学校的な専門学校や高専に行くべきであって大学はアカデミアの世界だという意識を十分理解していないのです。
学生バイトの話もそう。もしも稼ぎたいのなら4年生の大学に行かず、高専や専門学校に行き、早く就職するべきです。経済的ゆとりがない人が大学に行く場合でも、今は星の数ほどの奨学金制度があり、その利用者は相当数に上ります。また社会人になった後の返済も無利子で収入見合いという返済プランならそれこそ月々数千円の返済というレベルなのです。
学生とはやはりしっかり勉学する、それが基本であり、103万円の壁が大きく上振れすることでバイトに執着する学生が増え、大学時代はバイト三昧だったという方が増えるのが教育の一面からは懸念されると思います。
教育の話は十人十色の価値観がありますので正解はないと思っています。ですが、議論をして様々な意見を交わすことは重要なプロセスであると考えています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年2月12日の記事より転載させていただきました。