数年前、私は現役女子アナ2名を含むごく少人数の飲み会に参加したことがあります。キャピキャピしていて華もありました。そして言葉遣いは丁寧だけど明らかに私のような一般人とは違うという意識を醸し出していました。多分ですが、半芸能人的な位置づけで彼女らの住む世界は違うのだというのを自認しているのかもしれません。いわゆるセレブ御用達の普通の人がいかない店にも何度か行ったことがありますが、私にはなじめない、つまり飲み会でも彼女らは仕事で名を売らねばならないという熾烈な戦いを感じたのです。
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中居正広氏 ジャニーズ公式サイトより(編集部)
ジャニーズ問題から始まり松本人志氏と中居氏という日本の芸能界のトップクラスで巻き起こるこれら問題を俯瞰するともしかすると彼らの世界だけガラパゴスで何年たっても何ら変わりがないのかもしれません。マスコミ、タレント、スポンサー、それに広告代理店が主軸です。日本の歴史を紐解けば江戸時代までは芸能は社会的地位があまり高くない人がやることとされ、戦後は在日韓国人が主導する芸能時代もありました。ピュアな日本人の芸能人が出始めたのは4-50年ぐらい前から少しずつ増えてきたという感じでしょうか。ですが古典的芸能社会が今でも幅を利かせているのが現実でしょう。
今回の中居氏の問題。個人的にはまだ展開がありそうな気がしています。報道を見る限り、お相手はフジの社員さんの可能性は高そうに感じます。また私はA氏と称されるフジの編成部長氏の果たしてきた役割と「余罪追求」が第三者委員会の最大のテーマになるとみています。中居氏のケースもお膳立てされたものだったとみています。とすれば「ご献上」がこの世の中にいまだにあるのか、そうならばそれが芸能界のガラパゴスとも言えます。結局、その世界にどっぷり浸かり、しきたりを知る者とその世界のプロ意識がまだ十分ではない新参者とのギャップが生み出した悲劇ではないかという気がしてなりません。
混迷極める韓国の行方