中国企業の後追いも歓迎
――現在、中国の景気は悪く、撤退する企業も多い中、2024年12月に中国法人を設立していますね。中国市場参入の背景を教えてください。
日本市場は、少子高齢化し、所得も上がらず非常に厳しいマーケットです。かつ高品質な商品が溢れていて世界一マーケティングが難しい国だとも考えています。逆に日本で成功したデータドリブンなマーケティングは世界で通用すると考えています。中国もマーケットを見極めれば非常に魅力的な市場です。
ただし、中国市場には特徴的な課題があります。さまざまな外資系企業が参入し、良い商品はたしかに売れるものの、すぐに中国の地場企業が低コストの類似商品を投入してきます。その結果、当初好調だった製品の売上が急落するというパターンが一般的です。
しかし、私たちは三ツ星ファームの事業展開と同様の考え方で臨んでいます。他社にも積極的に市場参入していただき、ともに中国の消費者向けに高品質な商品とマーケットを創造することで、日本での成功モデルと同様に市場拡大を目指しています。
――売上が約250億円規模で、今後も事業拡大が見込まれているかと思います。現在、非上場の理由と、今後の方針についてお聞かせください。
上場は市場からの資金調達を容易にする手段ですが、これまでは自社の利益を再投資することで十分な成長を実現できていたため、上場の必要性を感じていませんでした。
しかし今後は、海外展開やM&Aなど、新たなステージへの挑戦を計画しています。社会を変えていくようなチャレンジを実現する手段として、上場も視野に入れる時期に来ていると考えています。
(文=福永太郎/編集者・ライター)
提供元・Business Journal
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