完敗を喫した千葉だが収穫もあった。サイドチェンジから右サイドハーフのMF田中和樹がドリブルで仕掛けセンタリングを供給するシーンや後半投入のFWデリキが劣勢の状況のなか一人でチャンスメイクするシーンなど、コンディションの高さも垣間見えた。特に印象的だったのは、今冬カマタマーレ讃岐(J3)から完全移籍で加入したMF吉田源太郎の存在。出場時間は短かったものの、ドリブル突破やスピードはJ1相手でも十分通用することが証明されていた。


この試合で“新生リカルドサッカー”の成熟度の高さを見せつけた柏。課題解消に向けても順調と言えるだろう。敗れた千葉は守備面に多くの課題が見つかったが、リーグ開幕戦に向け立て直す時間がまだ1週間あるのはポジティブに捉えたいところだ。カテゴリーは違えど両チームの躍進に期待したい。