やんばるは、漢字で書くと「山原」。山々が連なり森の広がる地域を意味する。一般的には、名護市以北、国頭村・大宜味村・東村の3村を指す。ジャングリアがある今帰仁村は、「やんばる」に近い場所ではあるが、厳密には「やんばる」と言い切れない。23年11月のジャングリア発表会見では、記者が「やんばる」を用いた表現について問いただす場面があったという

左 ジャングリア公式サイトより 右 たびらい沖縄アクティビティより

では「ジャングル」はどうか。ジャングリアの建設地は、以前ゴルフ場(オリオン嵐山ゴルフ倶楽部)だった。その跡地に3万本植林してジャングルを演出している。つまり、ジャングリアは「やんばるのジャングルの中に姿を現す」のではなく、「やんばるの近くのゴルフ場跡地に作られた人造ジャングルの中に姿を現す」のである。

ジャングリアは本物になれるか

とはいえ、景観は本物のやんばるだ。本物に人造ジャングルがどれだけ溶け込めるか。アニマトロニクスの恐竜がどれほどリアルか。これが、ジャングリアの成功の鍵となるだろう。7月25日の開園が待たれる。

株式会社ジャパンエンターテイメントプレスリリースより

【参考】 沖縄のジャングリアに3つの不安 熱意と配慮の落とし穴|日本経済新聞社 環境省|やんばる国立公園の特徴 『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか』森岡毅/著者 株式会社KADOKAWA 他