タバコの葉を燃やすことで発生する物質が体に有害であることがわかってきたからです。

その物質の一つが「ニコチン」であり、これは喫煙者の脳や神経系を興奮させて依存症を引き起こすことで知られています。

20世紀にもなると、タバコはがんや喘息、心疾患、糖尿病などの発症リスクを高めることが明らかになり、さらに今ではタバコを吸っていなくても、喫煙者の煙を間接的に吸う「受動喫煙」も危険であることは皆さんもご承知の通りです。

私たちは幸運にもタバコの有害さを知っている時代に生きていますが、もし18世紀のロンドンに生まれていたら、お尻の穴にチューブを挿し込まれて、タバコの煙を吹き込まれていたかもしれませんね。

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参考文献

Special feature: Tobacco smoke enemas
https://bcmj.org/special-feature/special-feature-tobacco-smoke-enemas

Blowing Smoke: The Medicinal History of Tobacco Smoke Enemas
https://www.smokingpipes.com/smokingpipesblog/single.cfm/post/blowing-smoke-the-medicinal-history-tobacco-smoke-enemas

ライター

大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。

編集者

ナゾロジー 編集部