また、依存が進むと、以下のような症状が現れることがあります。
- 不安感やストレスの増加
- 孤独感の強まり
- 睡眠障害
- 現実世界でのコミュニケーションの減少
このように、インターネット依存は単なる「使いすぎ」の問題ではなく、心身に悪影響を及ぼす深刻な状態なのです。
では、インターネット依存症を緩和するにはどのような方法がいいのでしょうか?
研究チームは誰もがコストなく手軽にできる「運動」に着目しました。
どんな運動が効果的?
研究で実施された運動は、以下の3つのカテゴリに分類されました。
- オープン・モーター・スキル(開放運動技能)
- 予測不能な環境で行う運動(例:バスケットボール、サッカー)
- クローズド・モーター・スキル(閉鎖運動技能)
- 繰り返しの動作を行う運動(例:ランニング、水泳、ウェイトリフティング)
- 両者の組み合わせ
被験者は760名の大学生の男女であり、運動の期間は4〜18週間、週2〜5回、1回あたり50〜120分行われました。
その結果、運動を行ったグループは、運動をしなかったグループに比べて、
- インターネット依存の症状が大幅に軽減
- 不安感、ストレス、孤独感が減少
- 全体的なメンタルヘルスが向上
- 疲労感や抑うつ症状も緩和
などの効果が確認できたのです。
特に、オープン・モーター・スキル(バスケットボールやサッカーなど)と、 両者の組み合わせが最も効果的であることが示されました。
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今回の研究により、運動がインターネット依存症の軽減に有効であることが示されました。
特にチームスポーツのような「予測不能な環境で行う運動」や、 複数の運動を組み合わせたプログラムが効果的であることが分かりました。
スマホやPCに夢中になりすぎて「ちょっと依存気味かも?」と感じたら、 運動を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、あなたの生活が大きく変わるかもしれません。