それなのに新卒の時に始めた仕事経験だけで、これから先の30年を戦うにはあまりにも心もとない。時代の変化は早く、他国ではスキルアップに生成AIが活況だが、日本は主要国の中でも使用経験は最下位に近い。これだけでも新しいスキルを自主的に学ぶ人は世の中に圧倒的少数とわかる。
「会社は安月給で使い倒そうとするだけ。誰も助けてくれない」などと腐って何もしなければ、年を取るほどさらに事態は悪化する。
そもそも、会社になんとかしてもらおうという「受身の姿勢」ではなく、できるだけ強者になるべく、自ら労働市場の率先して力をつける気概が本来必要と考える。
先進諸国における強者とは総じて主体的であり、自分自身でキャリアデザインを考え、マーケットの変化に応じて強くあり続ける努力を求められるものである。「自分の人生は自分で舵取りをするもの」というのが然るべき思考ではないだろうか?
自分は20代の時からこのように考えており、そこから20年の時が流れたが今も通用する考え方だと思っている。
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今の40代は昔と違う。一昔前はもうキャリアの終わりも見えてきて、真面目に勤め上げれば余生も困ることはなかった。だが、寿命も労働期間も伸びに伸びて、変化も早い時代では今こそ自己投資で自分の価値を高めるべきだろう。
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