「頑張っても全く報われない」と愚痴る人の多くは「自分なりの頑張り」で独りよがりになっている事が少なくない。

これは自分自身も経験があるのだが、少ない人員の部署を連日残業をすることで乗り切るなどである。確かに残業代は出るかもしれないが、やっていることの本質は時間に切り売りであり、将来的な発展性へとつながる努力とは言えない。

これは残業そのものがダメと言っているわけではなく、本来目指すべき頑張りとは、付加価値を高めるための努力であるべきという話だ。時間単価を高める効果の期待できるスキルアップは、まさにこれに合致する。

報われる場所で頑張る重要性

「日本は年齢差別が厳しくてなかなか就職が決まらない」といっている人もいるが、その多くは極端な人余りが起きている事務職に応募し続けるなど、マーケットニーズを無視した努力をしているケースも少なくない。この件については過去記事、事務職がオワコンになった理由で解説済みだ。

また、別の記事でも書いたが、収入アップとは、昇給を期待するのではなく、基本的に転職を伴うのが普通だ。そしてこれは米国など、他国でも事情は似たようなものである。つまりどこかで「勤務先を変えるリスクテイク」が必要になり、それには転職先にPRできる実績が必要で、つまりは自己投資が必須ということになる。

ちなみにここでいう自己投資といっても、まったく新しいスキルを身につける、ということに限定しない。キャリアのPRになる仕事に積極的に手を上げて経験を積むなども含まれる。

諦めて生きるには人生は長すぎる

もう人生の先が見えている年齢ならまだしも、40代というのはまだまだこの先の人生はあまりにも長い。

統計上でも日本人のほとんどは65歳以降も働き続けることが明らかになっており、仮に70歳まで働くならあと30年、これまで働いてきた以上の長さがある。まだ、マラソンは折り返し地点ですらない。