“何度でも恋に落ちる”夫との支え合い

 ネシュにとって最も混乱を招いたのは、夫のヨハネスを何度も「初対面の人」として認識し直さなければならなかったことだ。最初は彼をウーバーの運転手と間違えることもあったが、徐々に彼の優しさを再び理解するようになった。「彼は常に私が安心できる存在だった。どんな状態でも、一緒に医者に行きたいと思うし、彼の助けを求めたいと思った」と彼女は語る。

 ヨハネスは彼女を支えるためにあらゆる努力をし、ついにはプロポーズに至った。ネシュも回復後に正式に同意し、2024年3月には二人の間に息子が誕生した。

毎朝、“夫や娘を忘れてしまう”女性 ― 記憶喪失の中で見つけた愛と希望
(画像=画像は「Daily Star」より,『TOCANA』より 引用)