「今季こそ昇格を」とさらにJ1への想いを強めたのは間違いないだろうが、今冬は主力の流出も多くあった。正確なフィードやロングシュートで見せ場を作ったDF佐々木翔悟や、精度の高いクロスからチャンスを量産していたDF岡庭愁人が移籍。さらに、大卒2年目にして昨季J2得点王に輝いたFW小森飛絢が海外挑戦と、攻守両面で大きな痛手と言える動きが見られた。
しかし、それでも千葉の今冬補強が成功と言える要因が新たに加わる頼もしい選手たちの存在。小森の抜けた最前線には、昨季ロアッソ熊本で10ゴールを挙げたFW石川大地が加入。2023シーズンには怪我で離脱するまでの17試合で9ゴールと得点力を爆発させており、早期にチームへフィットすれば昨季の小森超えも十分にあり得る。新外国籍選手のFWデリキも含め大いに期待できると言えよう。守備陣では、J1のセレッソ大阪よりDF鳥海晃司が5年ぶりに帰還。J2屈指の堅守を誇るブラウブリッツ秋田からDF河野貴志も加え、最終ラインも戦力の充実が図れた。
失った戦力は大きいが、それを感じさせないほどの補強が叶った千葉。昇格に向けて、攻守ともにより安定感を持って戦える見通しが立ったと言えようことから戦力アップに成功したクラブ6位とした。
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5位:ジュビロ磐田
主なIN選手
- GK阿部航斗(アルビレックス新潟より完全移籍)
- DF江﨑巧朗(ロアッソ熊本より完全移籍)
- MF金子大毅(京都サンガより完全移籍)
- MF藤原健介(ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍より復帰)
- MF為田大貴(セレッソ大阪より完全移籍)
- MF倍井謙(名古屋グランパスより期限付き移籍)
- FW佐藤凌我(アビスパ福岡より完全移籍)
主なOUT選手
- DF伊藤槙人(横浜FCへ完全移籍)
- DF高畑奎汰(V・ファーレン長崎へ完全移籍)
- DF鈴木海音(東京ヴェルディへ完全移籍)
- MF山田大記(引退)
- MF平川怜(東京ヴェルディへ完全移籍)
- FWジャーメイン良(サンフレッチェ広島へ完全移籍)