公明党の斉藤代表が朝日新聞との単独インタビューで自民の体たらくを厳しく批判し、連立離脱について「常にその緊張感はある」と述べています。公明も閣僚のポジションを一つ貰って「俺たち花の与党だぜ」で無風地帯を闊歩してきたわけですが、池田大作氏の死去と安倍氏とうまく渡り合えた山口那津男氏が下りたこともあり、公明党とは何ぞや、をゼロから作り直さねばならないのです。一方、選挙にSNSが絡み合い、政治に無関心な若者たちが興味を持つのは日本の全体論ではなく、自分の身に差し迫る非常に限定されたイシュー。103万円の壁などはその典型です。

私が不満なのはそんな細かいことで時間を費やすのではなく、国家のベクトルと姿勢を示してほしいのです。2030年代はさほど遠くないのです。その30年代に日本の社会、経済、政治はどうあるべきか、テクノロジーが人間を凌駕した時、人々の幸福とは何かをしっかりとらえ、政権があるべき姿を指し示し、それに伴う法律を前倒しに準備する、それが政治家の仕事です。自民党議員も覇気がないというか、選挙に落ちる恐怖が先行して何もできないただのおっさんとおばさんに成り下がっています。「できるのなら見せてみぃ!」と私は言いたいです。

後記 12月1日から始まった毎年恒例の地獄の2か月。今日でようやく全部終わります。多い日で1日12時間、クリスマスの日も1月1日もノンストップ、週6日から6.5日業務でトイレに行くのも忘れるほど時間に追われながら作業し続けました。ふと思うのはこれ、自分の体力が無くなったらどうするかな、と。ルールや法律、業務プロセスが複雑になり事務処理量はテクノロジーの発達とは無縁で30年前と比べ、格段にボリュームアップ。人を雇っても10年務めてくれるコミットメントがないとほとんど役に立たない気もします。今週末だけは休ませてもらい、月曜日から東京出張、せめて「蕎麦屋のカツどん」とか旨いものを食べたいです。