アブダクションは結果から遡って原因を推測する思考法のことを指します。

ビジネスシーンでは、先に目標を定め、そこから逆算して行動計画を作成するのが一般的です。

それと同じくアブダクションも、先に結果があり、そこから逆算することで仮説検証を実施していきます。

例えば、なぜスタバのフラペチーノは若者に人気があるのでしょうか?

この「フラペチーノは若者に人気」という事実に対して、なぜ人気になったのかを逆算で考えていくのがアブダクションです。

実際に考えていくと「SNS受けしやすい見た目」や「高糖質・高脂質」などの原因が考えられ、そこから「写真映えする高糖質商品はInstagramで売れる」という仮説が導かれます。

このように、事実から逆算して新たに仮説を作り出すのがアブダクションです。

仮説検証を行う際の注意点

仮説検証を行う際の注意点としては、以下の3つが挙げられます。

注意点①:情報を収集しすぎない

仮説検証を行う際の注意点として、情報収集しすぎないことが挙げられます。

仮説検証は、客観的なデータを用いて仮説の真偽をチェックする手法です。

客観的なデータは仮説検証において重要なので、データをたくさん集めたほうがいいように感じます。

しかし、集めたデータ全てが仮説検証に役立つわけではありません。

同じ内容の論文でも、被験者の数や引用数によって質は異なります。

質が低いデータを集めても、仮説検証には役立たないのです。

仮説検証で求められる資料は、量ではなく質です。

良質な情報に絞って情報収集することで、最短距離で仮説検証を進められるようになるでしょう。

注意点②:失敗を恐れない

仮説検証を行う際は、失敗を恐れないようにしてください。

そもそも、1回目に打ち立てた仮説がそのまま用いられることはほとんどありません。

大抵の場合、仮説が正しくなかったり、より良い仮説が導き出されたりするものです。