一方で、獲得した選手たちへの期待も高い。ジェフユナイテッド千葉より加入のDF佐々木翔悟は、ロングシュートや質の高いフィードなど攻撃面も魅力な存在。また、2022シーズンの夏以降は海外でプレーし昨年元日には日本代表デビューも飾ったMF奥抜侃志も獲得した。さらに、ルーキーには進路が注目されていたMF名和田我空もおり彼らが早々にチームにフィットできるかが浮沈を左右すると言っても過言ではないだろう。
中盤の要と新たなエースとして台頭し始めた若手が流出した今冬のG大阪。魅力的な新加入選手が複数加わったとはいえ、昨季の上位フィニッシュに大きく貢献した選手たちが不在となったことから戦力ダウンが心配なクラブ3位とした。

2位:湘南ベルマーレ
主なOUT選手
- GKソン・ボムグン(全北現代へ完全移籍)
- MF阿部浩之(契約満了)
- MF田中聡(サンフレッチェ広島へ完全移籍)
- MF山田直輝(FC岐阜へ完全移籍)
主なIN選手
- MF藤井智也(鹿島アントラーズより完全移籍)
昨季はシーズン序盤の第3節から3連敗を含む9戦未勝利と出遅れた湘南ベルマーレ。以降も前半戦のうちは調子が上向かず降格圏の18位で折り返すも、後半戦に入って以降は町田ゼルビアやサンフレッチェ広島といった上位勢を相手に白星を挙げるなどで勝ち点を伸ばし15位でシーズンを終えた。
2017年にJ2優勝で昇格して以降は、降格こそないものの二桁順位が続く湘南。昨季後半戦の戦いぶりから今季こそ上位進出をと望む声が大きく聞こえてきそうだが、冬の移籍動向はなかなかに厳しいと言わざるを得ない。絶対的な主力であり今後のチームを支える若手でもあったMF田中聡がサンフレッチェ広島へ移籍。昨年のFW大橋祐紀に続いて2年連続で代えの利かない選手が広島へ流出した。