写真:Getty Images

2月14日に開幕を迎える2025明治安田J1リーグ。昨季はシーズン序盤からJ1初挑戦となった町田ゼルビアが躍進し、途中失速するも堂々の3位フィニッシュを遂げた。その町田を振り切りヴィッセル神戸が見事2連覇を達成し、2位には勝ち点4差でサンフレッチェ広島が入った。

今季は、そんなトップ3を追うべく多くのクラブが積極的な補強に動いた。特にFIFAクラブワールドカップを控える浦和レッズや新監督のもとで復権を狙う鹿島アントラーズ、昨季のYBCルヴァンカップ王者の名古屋グランパスといったクラブがいずれも強力な外国籍選手を迎えて虎視眈々と上位を狙う。

しかし、補強により戦力アップや選手層に厚みを出したクラブが多くある一方で残念ながら戦力の流出に悩まされる冬を過ごしたクラブもある。ここでは、新シーズンに向けて主力選手の移籍により昨季と比べ戦力ダウンが心配される3クラブをランキング形式で紹介していく。


ガンバ大阪 写真:Getty Images

3位:ガンバ大阪

主なOUT選手

  • MF福田湧矢(東京ヴェルディへ完全移籍)
  • MFダワン(北京国安足球倶楽部へ完全移籍)
  • FW坂本一彩(KVCウェステルローへ期限付き移籍)

主なIN選手

  • DF佐々木翔悟(ジェフユナイテッド千葉より完全移籍)
  • MF名和田我空(神村学園高等部より加入)
  • MF奥抜侃志(1.FCニュルンベルクより完全移籍)

昨季は最終的に勝ち点の上で躍進した町田ゼルビアに並び、4位でシーズンを終えたガンバ大阪。クラブの象徴的な存在でもあるFW宇佐美貴史が12ゴール8アシストと大車輪の活躍を見せ、新加入のMF鈴木徳真も安定感を見せるなど直近3シーズン低迷していたとは思えない戦いぶりを披露した。

そんなG大阪だが、この冬はやや苦しい移籍の動向となっている。まずは、昨季ファジアーノ岡山への期限付き移籍から復帰し37試合に出場したFW坂本一彩がベルギーのKVCウェステルローへ期限付き移籍。10ゴールを挙げて覚醒の兆しが見えた新エース候補を期限付きとはいえ手放すこととなった。さらに、2月に入ってからは同じく昨季37試合と多くの試合に出場していたMFダワンも海外クラブへ移籍。守備だけでなく、攻撃面でも空中戦で強さを見せるなど3シーズンチームを支えた主力も失った。