特に熱いお湯での長時間のシャワーは、皮膚の水分保持能力を低下させやすいです。

2つ目は「肌のバリア機能の損傷」です。

肌は天然のバリアとして、外部の刺激や病原菌から体を守っています。

しかし、過剰な洗浄や洗浄剤の使用により、このバリア機能が損なわれ、敏感肌やアレルギー反応、炎症が起こりやすくなります。

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Credit: canva

3つ目は「湿疹や酒さの悪化」です。

洗いすぎは肌を過度に刺激するため、湿疹(アトピー性皮膚炎)や酒さ(しゅさ:顔の血管が膨張し、赤みが生じる慢性皮膚疾患)の悪化を招くことがあります。

特に敏感肌の人にとっては、強い洗浄剤や頻繁なシャワーは逆効果となることがあります。

それから4つ目として「免疫機能の低下」も指摘されます。

実は私たちの肌には有害な細菌だけではなく、健康にとって必要な善玉菌も住んでいます。

過度に体を洗いすぎることで、これらの善玉菌が失われ、皮膚の自然な防御機能が低下し、感染症やアレルギーが発生しやすくなるのです。

このようにお風呂に入らないことも問題ですが、いくら綺麗好きとはいえ、シャワーや入浴は1日1〜2回にとどめておくようにしましょう。

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参考文献

What Happens When You Stop Washing? The Filthiest Tales Of Humans Refusing To Bathe
https://www.iflscience.com/what-happens-when-you-stop-washing-the-filthiest-tales-of-humans-refusing-to-bathe-74684

ライター

千野 真吾: 生物学出身のWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部