13年ぶりに名乗り出たジェシカ・デルガディーロ

 2010年10月、当時14歳だったジェシカ・デルガディーロは、米テキサス州アマリロの自宅を出た後、忽然と姿を消した。彼女は自宅から徒歩圏内にあるパロ・デュロ高校に向かったはずだったが、学校には現れなかった。

 家族は翌日、行方不明届を提出。アマリロ警察が捜査を開始したが、半年後には捜査が行き詰まり、事件は未解決のままとなった。警察によると、ジェシカが計画的に家を出た形跡はなく、家族の金や衣類も持ち出していなかった。さらに、彼女には非行歴もなく、家庭内での問題もなかったことから、「失踪の理由が見当たらない」という点が謎を深めていた。

数十年の時を経て“突然戻ってきた行方不明者”たち、彼らに何が起こったのか
(画像=画像は「Daily Star」より,『TOCANA』より 引用)

 しかし、13年後の2023年11月2日、事態は急変する。アマリロ警察の殺人捜査課に「自分はジェシカ・デルガディーロです」という女性からの電話が入った。

 警察は直ちにDNA鑑定を実施。彼女のDNAと家族のDNAを照合した結果、間違いなくジェシカ本人であることが確認された。現在、27歳となった彼女はアメリカ東海岸で生活しているが、失踪中の詳細については明かさないことを希望しているという。