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J1への昇格とJ2残留を20チームで争う2025明治安田J2リーグ。例年、残留争いに巻き込まれやすいのが前年J3から昇格してきたチームだ。今季であればRB大宮アルディージャ、FC今治、カターレ富山がこれに該当する。
他のスポーツと比較して選手やスタッフの入れ替わりが激しいサッカー界。現在のチーム状況が分からない人もいることだろう。そこで2025シーズン開幕直前の現在、J3から昇格した3チームがどんな状況にあるのか解説する。
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RB大宮アルディージャ
すべてが噛み合えばJ1昇格も
2024年8月に世界的飲料メーカー『Red Bull』が全株式を取得し、Jリーグで初めて外資系企業が単独でオーナーとなったRB大宮アルディージャ。大きな注目が集まるなか、2年ぶりのJ3優勝でJ2復帰を達成し豪華補強も考えられたが選択したのは継続路線だった。チームをJ3優勝へと導いた長澤徹監督が続投し、昨シーズンの主力も全員が残留している。ジュビロ磐田から加入し10得点を挙げたFW杉本健勇やヴィッセル神戸から加入し6得点のMF泉柊椰と、ともに期限付きで加入していた2選手の完全移籍移行にも成功した。
さらにJ2を戦い抜く陣容へとバージョンアップすべく9選手を獲得。目玉の1人は昨シーズンJ1の京都サンガで4得点を挙げたFW豊川雄太。2023シーズンにはJ1で10得点を挙げており、同じく京都から獲得したMF谷内田哲平を含め、J1のクオリティを肌で知る選手が加わった。さらに外国籍選手も十分に計算の立つ選手を獲得。DFガブリエウとFWカプリーニは昨季横浜FCのJ1昇格に貢献しており、J2での実績は文句なし。コンディションさえ整えば一定以上の活躍は間違いないだろう。