しかし、終活をすると死後、残された家族、大事な人たちに少しでも役に立つように、そしてできるだけ困らないようにしようと考えるようになった。

3つ目は死が怖くなくなることだ。急死が怖い理由の一つに「仮に今、亡くなったら色々と道半ばであることが悔やまれる」という思いがあるだろう。

しかし、すでに重要な遺産や遺言事項が済んでいれば極端な話、今すぐこの世から消えても一切の悔いはない。仮に追加で残したいものができたなら、終活データをアップデートすればいい。

40代から終活というと「まだ早い」と思うかもしれないが、誰にとっても死は予期できない。今回、突然に思わぬ手術の必要性に見舞われたことで、一層その思いは強くなった。自分はまだ死ぬつもりはないのだが、死はそうした本人の事情や意志を乗り越えてやってくる。そのため、いつでもお迎えが来ても良いように早い内から準備をしておくに越したことはないだろう。

 

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