トーマス・モスキオンを失った一方で、攻撃面では得点力アップにつながる選手を複数得た今治。守備ではマイナス、攻撃ではプラスの補強となったことから評価は横ばいの「C」とした。


阪野豊史(松本山雅所属時) 写真:Getty Images

FW(フォワード):評価B

IN

  • 藤岡浩介(FC岐阜より完全移籍)

OUT

  • 桝田凌我(ジョイフル本田つくばFCへ加入)※昨季は福山シティより期限付きで加入
  • 髙瀨太聖(契約満了)
  • アンジェロッティ(鹿児島ユナイテッドへ完全移籍)
  • 阪野豊史(引退)

最前線には、昨季J3で今治に所属するマルクス・ヴィニシウスと同じく19ゴールを挙げて得点王に輝いた藤岡浩介が加入した。マルクスも契約更新となっており、カテゴリーは違えどJ2各クラブの守備陣に脅威を与える補強と言えよう。

ただし、必ずしもプラスの要素ばかりではない。昨季27試合に出場し、3ゴール4アシストと要所でゴールに関わるプレーを多く見せたベテラン阪野豊史が引退。また、途中出場が多いながらも3アシストを挙げたアンジェロッティも移籍となっている。

控えにまわるゲームが多いなかでも、得点の期待を感じさせていたタレントが複数チームを離れた今冬の今治。とはいえ、昨季J3得点王となった2名の共演はファンやサポーターにとって楽しみなものに違いない。選手層で見ればやや薄くなりつつも、確実に得点力アップとなる補強が叶ったことから評価を「B」とした。