ミイラの体内に埋め込まれた金属板

 ザルセ博士らの研究では、ミイラの体内に金属板が埋め込まれていることも判明した。この金属板は骨の内部や皮膚表面に存在し、バイオ機能的なインプラントの役割を果たしている可能性がある。金属の組成は銅、カドミウム、オスミウム、アルミニウム、金、銀の合金で、特に銀の純度が95%以上と非常に高いことが分かった。

「カドミウムとオスミウムは、比較的最近発見された元素であり、現代の衛星通信や宇宙構造物に利用されている」とザルセ博士は説明する。

 また、モンセラットの頭部には金属製の物体が確認されており、研究者は「これは生前に装着され、皮膚が成長する過程で埋め込まれたものだ」と考えている。マンティージャは「この技術がどのようなものかはまだ分からないが、少なくとも儀式的な埋め込みではなく、実際に機能していた可能性が高い」と述べた。

“宇宙人のミイラ”は本物か? 研究者は「100%本物」と主張、新たな証拠を提示
(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)

現在、マクドウェルはペルー文化省と協力し、さらなるDNA分析や法医学的調査を進めることを計画している。「これらの三指のミイラについては、まだ多くの謎が残されている。最先端の技術を駆使した追加調査によって、決定的な答えを導き出すべきだ」と彼は語る。