ミイラの正体は未知の種か?異なる意見も
ペルーのジャーナリスト、ホイス・マンティージャも研究チームの見解を支持している。特にモンセラットの胎児が三指(トリダクティル)の特徴を持つことを指摘し、「この発見は、これらのミイラが本物である証拠として非常に重要だ」と述べた。

(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)
ザルセ博士によれば、モンセラットの年齢は15~25歳で、遺骸の年代は1200~1600年前と推定される。また、ミイラの身体構造はヒトに似ているものの、手、顔、頭蓋骨、足の形状が大きく異なり、「これまで知られていないホミニン(人類の近縁種)の可能性がある」との見方を示した。
2024年5月に発表された研究では、「マリア」と名付けられたミイラのDNAがヒトに類似しているものの、解剖学的に多くの違いがあることが明らかになった。頭蓋骨は人為的な変形の痕跡がなく、骨の構造も人体の特徴と一致する部分があるという。
一方で、このミイラに懐疑的な意見も存在する。法医学考古学者のフラビオ・エストラーダ博士は、2024年1月に「これらのミイラは地球外のものではなく、動物の骨を組み合わせ、合成接着剤で作られた人形である」と結論づけた。
しかし、アメリカの弁護士であり元検察官のジョシュア・マクドウェルは、「エストラーダ博士が分析したミイラは、我々が調査しているものとは無関係だ。彼が研究したのは空港で押収された贋作だ」と反論している。