本州最南端の和歌山県串本、黒潮の影響で冬でも水温が高いこの地域。今回はバーサタイルロッドを使用したシーズン終盤のメッキゲームに想定外のゲストフィッシュをキャッチした様子をお伝えしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

本州最南端のメッキゲームで85cmヒラスズキに50cmヒラメをキャッチ【和歌山・串本】

串本でメッキ狙いのライトゲーム

1月に入り、海の中も本格的な冬を迎え、釣りで狙えるターゲットも少なくなるこの季節。本州最南端である和歌山県串本では、黒潮の恩恵で比較的水温が高く、冬でもさまざまなターゲットが楽しませてくれる。今回はシーズン終盤を迎え、サイズアップしたメッキを狙いに釣行した。

メッキという魚は正式名称ではなく、ギンガメアジ、ロウニンアジ、カスミアジといった魚の幼魚の総称である。釣り人なら一度は釣ってみたい憧れのGT(ジャイアントトレバリー)の幼魚であるため、小さくとも小気味よいファイトで楽しませてくれる。

本州最南端のメッキゲームで85cmヒラスズキに50cmヒラメをキャッチ【和歌山・串本】シーズン終盤はメッキもサイズアップ(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)

メッキは筆者にとって思い出深い魚

私とメッキの出会いは中学生の時。海でルアーで初めて釣った魚がメッキだった。当時は情報も少なく、釣り番組で見たロケーションと似た場所で試したところ、狙い通りヒット。ボラのスレがかりかと思うほどの引きに感動し、思い入れのある魚である。

メッキは一般に死滅回遊魚と言われ、夏に黒潮に乗って接岸するが、冬の低水温に耐えられず死滅するとされてきた。しかし、最近は水温の下がる冬には南の海へ帰るという説も聞かれる。

私は、ここ数年の海水温の上昇で越冬し、春の水温の上昇とともに南の海へ帰っているのではないかと考えている。冬場は低活性で釣れないだけで、死滅はしていないのではないだろうか。

メッキ狙いのタックルについて

メッキ狙いのタックルについては専用ロッドがないため、エギング用やバス用など、お手持ちのタックルを流用して気軽にチャレンジできる。