船長から毎回「50mより下げないで」と指示棚があるが、これはその下に刺し網が入っているからだ。レーダーではジグを落とすと真っ赤な反応が盛り上がる。スケソウダラだ。
遠くの船から大海原に大歓声が響き渡った。「あぁ、キングサーモン釣れたな」と察して一同気合が一気に入る。今シーズンはキングサーモンが例年より多く上がっており、既に今シーズン30本以上が新年早々ゲットされている。
そうは言っても釣れる確率は宝くじで1等賞を引き当てるようなものだが、それも実力の内と言われるかもしれない。
丸々太ったサクラマスゲット
船長から「40mあたりに反応が出た」とアナウンスがあり、すぐに45mまで落として39mに来たところでガツンと竿がしなり、バタつき、時には食い上げるなどサクラマスを確信させる引きを堪能しながらタモに収まった。
サイズ的にはこれからだが、丸々と太った個体は脂ノリノリでお酒が進んだのは言うまでもない。今回の釣行では2日間で5匹、新年早々サクラが咲いた。

帰路途中には、ブランド品の羅臼ホッケのポイントに立ち寄り帰港となった。知床羅臼の冬は、まだまだ熱い熱戦が繰り広げられることだろう。
釣具も食事も事前準備が必須
羅臼の街中には釣具屋が無く、近くても中標津にある佐々木銃砲店か釣り具センターに行かないと何も揃わないので注意が必要だ。往復2時間はかかる。
また、特に冬季はホテルの宿泊を予定されている方は夕食を付けた方が良いだろう。周りにはコンビニが1軒しかなく、朝6時からの営業なので食事難民にならないようにしたい。
なお、冬季閉鎖の知床横断道路の入り口左手に無料の温泉『熊の湯』があるので、行かれると良いだろう。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>