海のまちの文化も感じられるのも魅力

 「むろと廃校水族館ならではの楽しみ」は他にもまだまだたくさんありますよ。骸骨が案内してくれた標本室には、大きな鯨の骨格やウミガメの頭蓋骨などがずらり。

 階段の踊り場には多種多様なウミガメの剥製が展示され、廊下には現代では絶対に輸入できなペンギンやアルマジロ、ワニの剥製まで並んでいます。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
大きな鯨の骨
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 古くから漁業が盛んな室戸市では遠洋漁業で海外に行く漁師さんも多く、寄港地のお土産として現地の動物の剥製を持って帰ってくることも多かったそう。

 展示の説明によると「生体を捕獲して持ち帰ることもありました」とのことで、生きたペンギンを飼っていたり、トラやカンガルーの剥製を持っていたりした家もあるんだとか。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
階段の踊り場には剥製たち
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

高知に来たなら絶対訪れてほしい

 むろと廃校水族館は単なる水族館としてだけでなく、地域の歴史や思い出が詰まった特別な空間です。

 展示の工夫はもちろん、学校という誰もが体験したことのある空間だからこそ生まれる独特の雰囲気や懐かしさが、この水族館の魅力を倍増させていると言えるでしょう。「また来たい!」という声が多いのも納得ですね。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
教室だった場所もそのまま残っています
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 入場料は、大人(高校生以上)が600円、子ども(小・中学生)が300円、未就学児は無料なので、お財布に優しい点もリピーターの多い理由かもしれません。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
キュートなハリセンボン
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 アクセスは少し不便かもしれませんが、室戸岬観光と併せて訪れることで高知の自然と文化を存分に味わうことができます。多くの人が魅了される理由が実際に行ってみるとよく分かる、そんな特別な水族館です。(フリーライター・甲斐イアン)

■Profile
甲斐イアン
徳島在住のライター、イラストレーター。千葉県出身。オーストラリア、中南米、インド・ネパールなどの旅を経て、2018年に四国の小さな港町へ移住。地域活性化支援企業にて、行政と協力した地方創生プロジェクトの広報PR業務に従事。21年よりフリーランスとなり、全国各地の素敵なヒト・モノ・コトを取材しています。

提供元・BCN+R

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