【背景、徳島より42】高知県室戸岬の近く、海辺の小さな集落の中に、かつての小学校を活用した水族館があります。その名も「むろと廃校水族館」。決してアクセスがいいとは言えない立地ながら、年間に10万人近くが訪れる高知でも人気の観光スポットです。懐かしい雰囲気がそのまま残る校舎では、習字や地球儀などと並び、伊勢海老やウミガメ、色とりどりの魚たちがお出迎え。一度訪れたらもう一度行きたくなる水族館の魅力をたっぷりとご紹介します。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
高知で人気の観光スポット「むろと廃校水族館」
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

「むろと廃校水族館」とは?

 「むろと廃校水族館」は、2006年に閉校した旧室戸市立椎名小学校を改装してつくられた水族館です。地域活性化を目的とした廃校活用プロジェクトとして始まり、18年4月にオープン。地元の海の生態系を身近に感じられる施設として生まれ変わりました。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
むろと廃校水族館の外観。見た目は学校!
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 水族館があるのは高知県室戸市室戸岬町。高知龍馬空港から車で走ること1時間40分、大海原の絶景が広がるのどかな海沿いのエリアです。

 校舎として使われていた建物をそのまま活かした独特の世界観や、ユネスコの世界ジオパークにも選定されている室戸の豊かな海の魅力を伝える水族館は、オープンからすぐに大人気に。

 開館初年度の18年は17万人の来場者で賑わいました。コロナ禍で客足が減少した時期もありましたが、現在は年間10万人近くが訪れる高知でも人気の観光スポットとなっています。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
室戸岬からの風景
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

館内はまさに学校!散策するのが楽しい

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
むろと廃校水族館の入口横には旧小学校の名前が
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 初めて訪れた人にとっては「え、ここが水族館!?」と驚いてしまうほど、学校の雰囲気が残っているのが、ここ廃校水族館の人気の理由のひとつ。

 入口に書かれた営業時間は「始業:9:00、下校:17:00」となっているし、チケットを買って奥に進むと、当時使われていたであろう人体模型が迎えてくれます。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
入口すぐに出迎えてくれる人体模型
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 階段や通路に習字が張り出されていたり、地球儀や跳び箱などが置かれていたり、思わず「懐かしい!」「よく学校で見たよね」といったものばかり。机や椅子、黒板などもそのまま残されています。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
学校らしい雰囲気がそこかしこに
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)

 魚を見る前から楽しい仕掛けがそこかしこにあり、今でも現役の小学校と見間違うような雰囲気が、おとなも子どももワクワクさせてくれるのです。

来場者数は年間10万人近く!高知県室戸にある「廃校水族館」に行ってみたら、想像以上に楽しかった!
学校用具を活用した展示もたくさん
(筆者撮影)
(画像=『BCN+R』より 引用)