稲垣祥や森島司といった主力がチームに残り、軸が確立されたところへ守備のユーティリティプレーヤーと得点力に期待の新戦力が加わった。数こそ多くはないが、効果的な補強が叶ったことから評価を「B」とした。


マテウス・カストロ 写真:Getty Images

FW(フォワード):評価A

IN

  • 杉浦駿吾(ユースからトップ昇格)
  • マテウス・カストロ(アル・タアーウンFCより完全移籍)

OUT

  • パトリック(ツエーゲン金沢へ完全移籍)

攻撃陣には頼れる男が戻ってきた。2023シーズン途中にサウジアラビアのアル・タアーウンへと移籍したマテウス・カストロが2年ぶりに帰還。かつて切れ味鋭いドリブルと強烈な左足のシュートを武器に名古屋へ多くのゴールをもたらした攻撃のキーマンが帰ってきたことで、チームの攻撃力は昨季と比べて数段上がることが予想される。

その一方で、昨季33試合に出場で5ゴールと37歳ながら相変わらず頼もしい得点力を見せていたパトリックが契約満了により退団。昨季はキャスパー・ユンカーが怪我で不在の期間もあったなかで、前線を支えたベテランがチームを去った。

わずか1シーズンの所属ながら確かな存在感を見せたベテランとの別れはあったものの、新たな得点源としてかつてのエースが帰還したことでゴール数の伸びが期待できる。なにより、他クラブに対して間違いなく脅威を与える補強となったことから評価を「A」とした。