リアルとデジタルを行き来する“感動の輪”

 また、御供氏は「今後は好きなものを応援し、一緒に育てることが新たな価値創造につながる時代になる」と強調する。SNSなどで簡単に感想をシェアできるようになった今の時代だからこそ、ブロックチェーンを活用することで「どのように応援してきたか」という行為自体が資産や証明として残り、それを共有できる意義が大きいというわけだ。

 ソニーグループの狙いは、デジタル空間に留まらず、リアルとデジタルの両方で感動の輪を広げることである。グループ全体の多岐にわたる事業(映画、音楽、ゲーム、金融など)と連動しながら、クリエイターやファンが新しい体験やコラボレーションを生み出す“環境”を作り出そうとしている。その具体策として次に紹介されるのが、S.BLOXやパブリックブロックチェーン「Soneium」である。