それから1978年公開のアメリカ映画『ディア・ハンター』の劇中で、ベトナム戦争で心に深い傷を負った兵士たちがロシアンルーレットをする有名なシーンがあります。
これが広く話題になり、劇中のロシアンルーレットを真似て、約30人が命を落としたといわれています。
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また2008年の調べによると、その年のアメリカにおけるロシアンルーレットの死亡事故は少なくとも15件が報告されました。
もっと近年でも同様の事故が確認されています。
2020年2月26日、パリ北郊(ほっこう)にあるバーの店主(47歳)が、閉店後もバーに残っていた若い女性に度胸を見せようと、リボルバーに1発の銃弾を込めてロシアンルーレットを行いました。
店主が引き金を引いたところ、運悪く1発目で銃弾が放たれ、彼は帰らぬ人となってしまったのです。
さらに少し毛色は違いますが、2000年に米国テキサス州で衝撃的な事故が起こりました。
男子大学生のグループが友人宅で実銃を持ち出し、ロシアンルーレットを実行。
1人目がこめかみに銃口を当てて引き金を引いたところ、こちらも1発目で銃弾が放たれ、その学生は死亡します。
ところが驚くべきはこのロシアンルーレットで使われた実銃がリボルバーではなく、なんとセミオートだったのです。
セミオートはリボルバーとは仕組みが大きく違い、弾が1発でも弾倉に装填されていれば、自動的に一番上まで押し上げられて、引き金を引くと必ず発射されるようになっています。
つまり、リボルバーのように空撃ちになることは故障でもしていない限り原則としてあり得ず、100%弾が放たれる銃だったのです。
このようにとんでもない間違いで尊い命を失ってしまう恐ろしいケースもあります。
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ただこうした事故を除けば、ロシアンルーレットは基本的にフィクション作品の小ネタやゲームの一つとして楽しまれる娯楽となっています。