正月で学校が休みということもあって、木更津駅を7時台に発車する列車は閑散としていました。車両は比較的新しくロングシートですが快適な車内環境です。

木更津駅から少し内陸に入ればこのような田園風景が広がります。久留里線の沿線はほとんどがこのような民家の少ない田園地帯です。

横田駅では上り列車と行き違いました。久留里線は平成24年までタブレット交換による閉塞が行われていました。関東のJR線としては最後まで残っていましたが、この新型車両の導入に合わせてその姿も見られなくなりました。

「上総亀山」の行き先はいつまで見ることができるのでしょうか。

木更津駅から47分ほどで路線の名称にもなっている久留里駅に到着します。ここから先の区間が今回の廃止の対象となる区間です。

平山駅の周辺はそれなりに民家もあるエリアです。今回の廃止で公共輸送のネット枠から取り残されることがないように、しっかりと協議を進めてもらいたいものです。

上総松丘駅を過ぎ、ワンマン列車は終点の上総亀山駅を案内します。この表示ももうすぐ見られなくなると思うと寂しい気持ちになります。

木更津駅から列車に乗って1時間強で終点・上総亀山駅に到着しました。

朝早い便でしたが途中駅から乗ったと思われる鉄道ファンがここで降り、駅舎の写真を撮影していました。毎日これだけの人が乗っていたら先ほどのような営業係数にはなりません。普段は殆ど利用者もいない、閑散とした状態なのでしょう。

ここには1日9本の列車が来ていますが、朝夕のラッシュ時主体で日中は6時間弱列車が来ません。使いづらいから利用者が減る、利用者が減るから便数が減るという悪循環に陥っています。

とはいえ終着駅の駅前通りはこのような状況で、人っ子一人いません。こういう状況では廃止もやむを得ないのかなぁと思ってしまいます。

上総亀山駅からはほんの少しだけ線路が先に延びていました。そこから、折り返しの列車となるE130系が乗客を待っている姿を見ることができました。伸びた線路の先が他の線路と繋がることはもうありません。むしろ、今あるこの線路自体がなくなろうとしています。残念ですが今の利用状況を考えるとやむを得ないのかなと思ってしまいます。